こんにちは!まぶです。
ソニーから完全ワイヤレスノイキャンイヤホンの最新機種「WF-100XM4」が発表されました。
前機種となる「WF-1000XM3」よりもさらに高いノイズキャンセリング性能、LDACコーデックでハイレゾ音質にも対応するなど、順当にスペックアップしたモデルに仕上がっています。
2021年6月25日(金)に発売開始、ソニーストアでの販売価格は33,000円(税込)です。
WF-1000XM、WF-1000XM3とソニーのノイキャンワイヤレスイヤホンを使ってきたボクが、気になったポイントをピックアップしながら紹介したいと思います。
大幅に変更されたイヤホンデザイン
WF-1000XM4は、WF-1000XM3に引き続きプラチナシルバーとブラックの2色展開。
WF-1000XM4 WF-1000XM3
前機種のWF-1000XM3はそら豆のような楕円形をしていましたが、WF-1000XM4では「Galaxy Buds Pro」や「Pixel Buds」のような円形に変更されています。
本体形状の変更に合わせて質量もWF-1000XM3の左右各8.5gから約7.3gに軽量化されました。WF-1000XM3はずっしりと耳に乗っかっているような感覚があったので、この軽量化は素直に嬉しいポイントですね。
ちなみに、Appleの「AirPods Pro」は左右各5.4gなので、重量はAirPods Proが圧倒的に軽い。ただ、どうしても軽量化すると音質はイマイチになってしまうもの。このあたりは装着感を取るか音質を取るかの違いになってきそうです。
また、WF-1000XM4のケースは約41gとかなり軽量化されました。前モデルWF-1000XM3のケースが約75gだったのと比べると、ビックリするくらい軽くなってますね。
WF-1000XM3のケースはめちゃくちゃ傷が付きやすくて、バッグに入れているうちに擦れて、せっかくの高級感あるケースが擦り傷だらけになってしまっています。こういうところもよくなっていると嬉しいのですが、どうなんでしょうか。
ノイズキャンセリング性能はさらにアップ
前モデルのWF-1000XM3でもなかなかのノイズキャンセリング性能でしたが、WF-1000XM4ではさらに性能がアップ。
低周波ノイズの飛行機や自動車といった乗り物の騒音から、中・高音域ノイズとなる人の声や日常ノイズまで全体的に騒音レベルの低減が図られているようです。
「あらゆるスマホで静寂に浸って音楽を楽しめます。」
と公式ホームページに書いてしまうくらいなので、かなり自信があるようですよ!

このノイズ低減を実現しているのが、「デュアルノイズセンサーテクノロジー」と呼ばれるもの。
2つのマイクで検出した騒音と、音楽プレイヤーの音楽信号を全てデジタル化。
デジタルノイズキャンセリング(DNC)ソフトウェアエンジンで、騒音を打ち消す効果のある音を高精度に生成して、より音楽に没頭できるようにしてくれます。
ほとんど公式のままの紹介になってしまいました😅
簡単にいうと、ノイズだって波なので、1と-1を足すと0になるように、打ち消したい騒音の波と真逆の形(逆位相)の波を発生させて打ち消してしまうという仕組みです。
騒音成分を二つのマイクで拾ってどういったノイズがあるのかを判断、あとはソフトウェアエンジンで逆位相の波を作って音楽プレイヤーからの音楽に合成してしまえば、ノイズのない音楽が耳に届けられるというわけですね。
ただ、全く同じタイミングでノイズを打ち消す音が作れるわけではありません。マイクからのノイズ検出やソフトウェア部分での処理だったりがあるので、どうしても少し遅れてしまうもの。
そこで、Bluetooth SoC(ブルートゥース・システムオンチップ)と高音質ノイズキャンセリングプロセッサを1つのチップに統合した、統合プロセッサーV1を搭載することで、より低遅延でのノイズ処理を実現しているんですね。

バラバラだったBluetooth SoCと高音質ノイズキャンセリングプロセッサーを1つのチップにすることで、小型化も実現されているようです。大幅に重量が低減されたポイントには、こういった内部チップの変更も貢献しているんですね。
風ノイズの低減

風を検知すると、フィードフォワードマイクがOFFになり、自動的に風ノイズが低減されるようです。ただ、これによってノイズ成分を検出するマイクのうち1つがオフになってしまうことから、必ずしもいい結果となるとは限らないみたいですね。
他のノイズキャンセリングイヤホンでもそうだとは思いますが、どうしても風の音が気になってしまう場面は多いです。これが少しでも低減されるのなら、嬉しいですね。
外音取り込み機能の向上
WF-1000XM3に引き続き、音楽を聴きながら周囲の音も聴ける「外音取り込み(アンビエントサウンド)モード」が搭載されています。
信号処理における外音取り込み量を増やすことで、より自然な外音取り込みを実現したようです。また、一時的に音楽の音量を絞って、周囲の音を取り込んで聞き取りやすくする「クイックアテンションモード」も搭載されています。
WF-1000XM3を持っていますが、アンビエントサウンドモードはほとんど使っていないんですよね。左側のイヤホンをタップするたびに、外音コントロールをノイズキャンセリング→アンビエントサウンドモード→OFFと切り替えられるのですが、このタップ操作がしづらい。この一点に尽きます。
右側では再生の一時停止、曲送り・曲戻しなんかができるんですが、これが複数回タップなのでなかなか難しい。ポンポンと2回タップしたつもりでも、間隔がダメだったのか一時停止と判断されてしまったりなんてことがもうしょっちゅうあります。
せっかく豆粒みたいな形をしているんだから、ムギュッとつまんで操作ができるようになって欲しいです。
あと、田舎あるあるだとは思うんですが、突然のあいさつイベントの存在がネックですね(笑)野球部の礼儀正しい高校生くんだったり、すれ違ったどこかのおばあちゃんだったりに
「こんにちは!」
と挨拶されたりするケースがよくあります。
こういう時に返事ができないのは心が痛むので、散歩をしていても前方に人が見えたらイヤホンを外すようにしています(笑)
「これは人の声だ!」みたいにAIが判断して音楽ストップ・外音取り込みモードに変更してくれたら嬉しいんですが、なかなかこういう田舎の声は汲み取ってくれなさそうです(´・ω・`)
ハイレゾ音質に対応!圧倒的な高音質を実現
完全ワイヤレスでLDACコーデックに対応しました。
LDACに対応した機器との接続であれば、ハイレゾコンテンツを従来のBluetooth Audioの328kbpsの約3倍の情報量となる990kbpsで伝送できるので、原音の細かい表現まで忠実に再現された高音質で楽しむことができるようです。
iPhoneはAACコーデックなので、残念ながらハイレゾ対応の恩恵は受けられません。最新のAndroidスマートフォンであれば、ほとんどがLDACコーデックに対応していると思うので、音質重視のAndroid派の方にはピッタリのノイキャンワイヤレスイヤホンになりそうです。
AIのチカラ「DSEE Extreme」でハイレゾ級の臨場感
膨大な楽曲データを学習している人工知能(AI)技術により、リアルタイムに楽曲を分析して、最適にハイレゾ級の高音質にアップスケーリングする「DSEE Extreme」が搭載されています。こちらはiPhoneでも使えるので、少しでも音質にこだわりたい場合には使いたいところです。
WF-1000XM3にも搭載されているので使うこともありますが、電池の持ちは悪くなってしまうので一長一短でしょうか。
ただ、ボクのバカ耳でもほんのり音が良くなったような感じはするので、ソフトウェアによるアップスケーリングだからといって使わないでいるのは勿体無いのかも。原音じゃないから、とか言ってバッサリ切られそうではありますが😅
より使いやすく基本的な部分の機能向上
ノイキャンONでも8時間
WF-1000XM3ではノイキャンONだと6時間、OFFで8時間のバッテリーライフでした。WF-1000XM4ではそれぞれ8時間と12時間に延びています。

ウチから東京に行くときは在来線と新幹線を乗り継いでだいたい6時間くらいの乗車時間なので、付けっぱなしだと微妙に電池が持たないという感じだったんですよね。
先のDSEE Extremeを使うとグッと電池持ちが悪くなって途中でチカラ尽きていたので、電池持ちを気にせずに高音質を楽しめるようになるのは嬉しいですね。
また、前モデルでは、10分の充電で90分再生可能な急速充電に対応していましたが、WF-1000XM4では5分の充電で60分とスペックアップしています。
IPX4相当の防滴性能
本体はIPX4相当の防滴性能を備えるようになりました。
防塵性能には全く規定されていませんが、防水性能に関しては「あらゆる方向からの水の飛まつを受けても有害な影響を受けない」レベル。雨が降っていても、スポーツで汗をかいても大丈夫なレベルです。
高い接続安定性と低遅延
初代WF-1000XMではかなり接続安定性に難ありでした。WF-1000XM3では大幅に改善されたものの、たまに接続が不安定になることがありました。
WF-1000XM4ではV1プロセッサーによって通信アルゴリズムの最適化が図られて、WF-1000XM3よりもさらに接続安定化が図られたようです。
正直なところ、WF-1000XM3では、ど田舎の屋外でも音飛びが起こる場面は結構多いですね。
ショルダーバックにiPhoneを入れてカバンを腰までくるりと回すと音が飛ぶようになる、なんて時もあります。
また、電波干渉かどうか分かりませんが、ほとんど人のいない閉店間際のスーパーでも、突然ブツっとノイズが入ることがあります。
出かける時に玄関でケースから取り出した時に、接続まで数分待たされることもあります。
この辺りの細かい不安が改善されていることを願うばかりです(笑)
8台までのマルチペアリングに対応
Androidでも、iPhoneでも、PCでも、8台までのマルチペアリングに対応しています。スマホとPCを行ったり来たりする場面は多いと思うので、Bluetooth切り替えが簡単になるのはいいですね。

気になる価格と発売日は?
WF-1000XM4は2021年6月25日に発売開始、ソニーストアでの発売価格は33,000円(税込)です。
ソニーストアで購入すると、通常1年間のメーカー保証書の保証内容相当を無償で3年に期間延長することができます(長期保証3年ベーシック)。
また、「長期保証<ワイド>」をつけておけば、故障だけではなく、破損・水ぬれ・火災・水害・落雷といった偶発的な事故が原因の故障にも無償で修理を受けることができます。
他にも、ソニーストアでは紛失あんしんサービスというものが提供されています。こちらはイヤホンの購入時に一緒に購入できるサービス商品。あとからは購入できないので、注意が必要です。
ノイズキャンセリングイヤホンの片方をどこかに落としてしまったという話を聞いたこともあるのではないでしょうか?紛失安心サービスでは、完全ワイヤレス型ヘッドホンの片方のヘッドセットを無くしてしまっても、無くした部分を5,500円(税込)で購入することができます。
2年間の保証内容なら1,650円(税込)、1年間なら1,100円(税込)となっています。
WF-1000XM3が2019年7月13日発売、WF-1000XM4が2021年6月25日発売ということで、商品サイクルはだいたい2年間。万が一の事態に備えて、2年間の保証をつけておくのも悪くないと思いますよ。
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